株式会社 みやけ商会 miyakeshokai.jp

木造建築

総合建設事業

General Contractor

 

 

木造建築

wooden architecture

近年、木材利用を促進する国の動きや新しい建築技術の登場により、これまで鉄骨造(S造)が主流だった中大規模の倉庫や事務所を木造で建てる事例が急速に増えています。
これは、環境への配慮と快適な空間づくりを両立できる、新しい建築の選択肢として注目されています。
木造の中大規模建築が注目される背景には、主に3つの理由があります。

POINT◩ 環境への貢献(脱炭素社会)
木材は成長過程でCO2を吸収・貯蔵するため、「炭素の缶詰」とも呼ばれます。
木造建築を増やすことは、街の中に森をつくるのと同じように、カーボンニュートラルの実現に大きく貢献します。
◩ 技術の進化
CLT(直交集成板)や集成材といった「強度や耐火性能を飛躍的に高めたエンジニアードウッド」等が登場した事で、大規模な空間や多層階の建物を木造で建てる事が技術的に可能になりました。
◩ 法律の後押し
「公共建築物等木材利用促進法」が改正され、民間建築物にも木材利用が促されるようになりました。これにより、企業が木造建築を採用しやすい環境が整ってきました。

 

近年、CLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)や集成材といった強度の高いエンジニアードウッドの登場により、システム建築の手法は「住宅」だけでなく、
「オフィスビル」「商業施設」「ホテル」「学校」といった中大規模の建築物にも積極的に採用されています。
また当社が得意とする倉庫や事務所棟を木造で建てることには、多くのメリットがあります。

POINT➀ 優れた性能と企業イメージの向上
→ 木造建築の採用は、環境問題に積極的に取り組む姿勢を示すことになり、ESG投資の観点からも評価され、企業のブランドイメージ向上につながります。
➁ 快適で健康的な空間づくり
→ 木には湿度を調整する効果や、人をリラックスさせる効果があります。
木の温もりあふれるオフィスは、従業員の満足度や生産性の向上に貢献すると期待されています。
③ 建設面での利点
→ 木材は鉄骨やコンクリートに比べて軽量なため、地盤改良や基礎工事のコストを削減できる場合があります。
また、部材を工場で加工するプレファブ化を進めやすく、現場での工期を短縮できる可能性があります。

 

現代における木造建築はメリットばかりのように思えますが、もちろん課題もあります。しかしながらそれと同時に技術開発によって解決策も進んでいるのが現状です。

POINT◩ 耐火性に関する課題
これは皆様に共通して「木は燃えやすい」というイメージがありますが、対策を講じることで解決します。
対策: 木材は燃えると表面に炭化層を作り、内部まで燃え進むのを遅らせる性質があります。
この性質を利用した「燃えしろ設計」や、石膏ボードで木材を覆う「被覆型」の耐火構造により、建築基準法が定める耐火基準をクリアできます。
◩ コストに関する課題
現状では、同規模の鉄骨造に比べて建築コストが割高になる場合があります。
対策: 木材利用の普及や技術開発により、コスト差は縮小傾向にあります。
また、前述の基礎工事コストの削減や、企業の税制優遇(みどりの食料システム法など)を活用することで、トータルコストを抑えることも可能です。
◩ 大スパンや大空間に関する課題
倉庫のような数十メートルに及ぶ無柱の大空間を木造だけで作るのは、鉄骨に比べて難しい場合があります。
対策: 柱や梁に木材を使い、屋根など特に大きなスパンが求められる部分に鉄骨を組み合わせる「木造ハイブリッド構造」が有効な解決策として広く採用されています。

倉 庫 → 柱の少ない広大な空間が求められるため、コストと強度に優れた木造ハイブリッド構造が主流です。特に荷物の保管だけでなく、働く人の快適性も重視される倉庫で木造のメリットが活かされます。
事務所 → 3〜5階建て程度のオフィスビルでは、CLTなどを活用した全木造建築の事例が増えています。木の空間がもたらす快適性は、人材確保や従業員の心身の健康を重視する現代のオフィス戦略と非常に相性が良いと言えます。